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ビー・バップ・ハイスクール

時代は常に流れ続け、社会は常に変動している。その中で、時代に合わなくなったものは忘れ去られる運命にある。ちょんまげ、武士道、着物など・・・。そして今また、一つの日本の文化が無くなりつつある。
ツッパリだ。
ソリ込み、眉ソリ、短ラン、長ラン、ボンタン。1980年代には、日本各地にそれは生息した。裏生地、裏ボタンに気合いを入れ、ボンタンのワタリの幅やタックの数を競い合った。昔を思い出しながら、ふと卒業アルバムを開くと、読者にガンを飛ばしているツッパリの写真が眼に飛び込んでくることもあろう。そして、野球少年が星飛雄馬に、サッカー小僧が大空翼に憧れたように、ツッパリたちの目標は、愛徳高校のトオルとヒロシだった。
映画版「ビー・バップ・ハイスクール」を見ていると、そんな昔の思い出と共に、この文化は継続すべきだとの思いにかられた。世界遺産に登録申請した方がよいのではないか。
ツッパリは、現在の不良と言われている奴らとは、根本的に違う。まず頭が悪い。小ズルい発想なんかできない。基本的には、やるかやらないかだ。そして、プライドとか自分の美意識を必ず持っている。その美意識が、良いか悪いかは別の話だ。
映画の中で、敵の番長たちが、トオルとヒロシのマドンナ(今日子)を攫って、観覧車に連れ込む。そこで、「怨むんなら2人を恨みな」とニヤッと笑う。「観念しな!」襲いかかる番長!絶体絶命!そして・・・
番長たちは、今日子の髪を切るのだが、オレは完全に犯される場面だと思った。映画の中では、番長が「俺も相当のワルだなあ」という感じで、高らかに笑っていた。その瞬間、自分の荒んでしまった心を見た気がした。もちろん、現実には髪を切る事もしないが、想像倫理基準が下がっている。これは、大人になったからとか、そういうことではない。映画やドラマやテレビ番組の、何でもあり感が少なからず影響しているのだろう。洗脳は、自分自身も気付かない所で進行している。

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