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ユナイテッド93

一言で言えば、ズルい映画だ。あの事件の衝撃が覚めやらぬ中、この出来事(事実かどうかはわからないが)を映像化するというだけで、始めから面白さは2割増だろう。最初の20分くらいなんて、ただの空港周りの日常風景で、普通の映画だったらその時点で不合格ものだ。でも、この映画は後半に待っている事実を知っているので、ただの日常風景が物凄い緊張感と一寸先は闇という恐怖感を増長させる。
主人公というような人はいない。カメラも報道カメラのように揺れ動く。だからこれは、いわゆる劇映画ではなく再現映像なのだ。だからってダメというわけでは決してない。不安定なカメラの割に大事な所はしっかりと撮れてるし(当たり前だが)、編集は抜群に上手くて当日のドタバタな状況がよく伝わる。その一方で、ハイジャックを決行する前の飛行機内の、太陽光の差し込む穏やかな映像の対比が見事。そして一番凄いと思ったのは、ラストカット。想像だにしなかった映像で、終わった後の余韻が強く残る。結論としては、100点の2割増で120点の出来だというくらい面白い映画でした。
それにしても、アメリカの軍関係者ですら、一般の日本人の自分と同じ目線でしか、あの映像を見ていられなかった思うと、腰が砕ける。アメリカの軍事費は何に使われているのか。そして、その時に幼稚園児と絵本を読んでいた大統領って・・・。

★★★★★★★


監督:ポール・グリーングラス
出演者:コリー・ジョンソン、 タラ・ヒューゴ、 シェエン・ジャクソン、 ジョン・ロスマン
収録時間:111分

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