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グエムル 漢江の怪物

タイトル通り怪物が出てくるが、ゴジラやガメラのようなのを期待していると全然違うので注意が必要。いわゆる怪獣映画ではなくて、災害映画でありホームドラマでもあり、反アメリカな作品です。
ただし、冒頭の怪物出現シーンは素晴らしい出来です。冒頭20分くらいは、正真正銘の怪獣映画だ。CGもいい出来だし、怪物の大きさもリアルで、今までにない怪獣シーンになっていると思う。しかし、後半に進むにつれて、怪獣映画という要素は薄れてきて、家族のドラマが中心になってくる。怪獣は所詮、物語の狂言回しにすぎない。そこがこの映画が怪獣映画ではない大きな点だ。
で、画期的なのは、その家族たちが本当にダメ人間でしかないという点だ。人間的な成長もあんまりないし、驚くほどのバカさ&ダメっぷりだ。その為に相当に悲惨なことになる。悲惨すぎてバカすぎて、笑うに笑えない感じは、スピルバーグの影響なのかなあ。この怪物ってのは要は資本主義の悪所で、その資本主義を持ち込んだアメリカのせいでバカで貧乏な人間が多くなってしまった韓国人が、アメリカ人でも倒せなかった怪物を倒すという幻想ともとれるかなあと思いました。
それにしても、ソン・ガンホはいい役者だ。この映画でのダメっぷりは、別の映画でキレる軍人とか演じていた人と同一人物とは思えない。日本にもソン・ガンホのような顔で勝負しない役者がもっと欲しいものだ。役者だけではない。このように、韓国が世界に通用する映画をたくさん制作しているのに、日本では「泣ける」とかが売りだけのTVみたいな映画ばかり。怪獣映画発祥の地でもあり、災害大国の日本で、このような作品が作れない日本映画の現状は悲しくなる。現在の日本映画は客が入っているそうだが、その搾取したお金をちゃんとした映画を作るほうに回して下さい。韓国がで搾取したお金で立派な映画を作っているように。

★★★★★★


監督:ポン・ジュノ
出演者:ソン・ガンホ、 ピョン・ヒョボン、 パク・ヘイル、 ペ・ドゥナ
収録時間:120分

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