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ブレインデッド

今ではすっかり大監督の仲間入りを果たした、ピーター・ジャクソンの初期の作品。しかし、このころからもはや今の作風が全開です。冒頭はまるっきり『キング・コング』だし、グチュグチュ、ヌルヌル感は充満しているし、ヒロインの顔が長い。これはおそらくピーター・ジャンソンの趣味なんだろうが、この女の趣味という部分だけは自分と合わない。非常に残念だ。
内容的には『死霊のはらわた』をもっと押し進めたものという感じ。これはピーター・ジャンソンがどうしてもやりたかった内容というより、低予算で全世界にアピールできる映画という、マーケット的な計算から生まれた内容という感じがする。だからといって作品に対する情熱がないなんてことはなく、むしろ、見ている人を一番に考えて作るというピーター・ジャンソンの資質がよく現れているし、結果、世界中で大ヒットして、憧れの『キング・コング』を撮れるまでになったのだから、この映画に詰まっている情熱は半端じゃない。
内容も、ただゾンビがグチャグチャと死んでいくだけではなく(といっても95%はそんな映画だが)、深読みすれば、ボケた母親を介護したり、言うこときかない赤ちゃんに苦労するという、家族を持つということの苦労を描いているともいえる。また、母親からの男の自立を描いている作品でもあろう。いろいろな障害を乗り越えて、本当に自分が進みたい道へ立つというのがこの映画のラストだ。そして、男は自分の夢(例『キング・コング』)を実現するのだ。

★★★★

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