ナチュラル・ボーン・キラーズ
タランティーノ脚本、『プラトーン』、『サルバドル』のオリバー・ストーン監督、「メディアが作った殺人鬼」的なコピーなどなど期待値はかなり上がるのだが、見てみるとなんだかなあという作品でした。まあ、あくまで空想の中での殺人に魅せられたタラと、現実に人を殺しているストーンでは水と油だったのかも。
メディアということを意識させようとしたのか、目まぐるしく変わる映像も目が疲れるだけ。MTVもどきと言われて監督は反論したらしいが、「オレだってできるぜ」という思いから手を出したんじゃないかなあ。思いっきり失敗してるけど。無理して若者に迎合しようとするとロクなことはないのだ。若い女の子と一緒にカラオケに行って、おじさんもいけるよとアピールしようとして微妙に古い歌を選択し、余計に寒くなる状況と一緒だ。
映画内でのメディアの関わらせ方も中途半端で微妙。『ありふれた事件』みたいに、もっと関わった方が面白くなるだろうし、カメラを回すということが凶器になることを監督は重々知っているはずだから、その辺をもっと突っ込んで欲しかった。そのへんは『ゆきゆきて、神軍』の方が圧倒的だ。しかも実話だし。
話も、インディアンのシーンとか余計なところが多すぎる。しかもその場面が無意味に長い。これは、最近のオリバー・ストーンの特徴になるのだが。
だから、全体的には失敗作と言っていいと思うが、これを見て実際に殺人を犯したりしたヤツらがいたということなので、ストーン的には意図が的中した成功作ということになるのかもしれない。
★★




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